2017年12月03日

2017年7月10日,11月9,13日 愛知県・半田市浜田他 清娯園赤線(遊郭)跡







清娯園・一福


特殊カフェ―の痕跡を求めて、半田の町をさまよってきました。
半田にあった赤線は清娯園。
こう書くと、そういう場所があったかのようです。
しかし、実際に歩いてみるとわかりますが、半田の特殊カフェーはあまりにも広い範囲に存在していました。


半田・千もと


思うに、愛知における赤線の名称は場所を指す場合もあったのでしょうが、あくまでも組合の名称なのではないでしょうか。
実際、赤線の在りし日を記憶している方でも○○園のような名前は聞いたことが無いという人も多いのです。


半田・銀星パーマ


さて、御託はさておき、半田を歩きます。
JR武豊線半田駅を降りて大股の地下道をくぐり駅の反対側へ。
あ、大股は地名です。
大股で歩いたわけじゃないんですよ。


清娯園・東映大映五月


この「大股」という地名は今ではこの地下道と公園ぐらいにしか残っていないようですが、往時は「南大股」というところに、置屋5軒、特殊カフェー3軒がありました。
そうそう、清娯園組合の事務局も南大股にありました。
上の写真が南大股の『五月』があっただろうあたり。
なお、このあたりには映画館も並んでいました。
往時は華やかだったんでしょうね。


清娯園・菊屋


ひたすら南下し、駅でいうと成岩にあった、『菊屋』と『玉寿司』。
上の写真のあたり、今は「王番」さん、「水累咲」さんがあるあたりに『菊屋』さんはあったようです。
『玉寿司』さんは、この裏の住宅街にありました。
ただ、既に建て替えられて現代的な民家になってしまっていました。


半田・トタン民家


こんどは県道を北東へ。
武豊線の踏切を渡り横道に入ったところに『今里』と『三日月』があったようです。
下の写真は『三日月』があったあたりです。
なお、トップのカラー写真の一福旅館はこの『三日月』の前の道を北に進んだところにあります。


清娯園・三日月


下の写真は、思案橋。
思案橋という橋は全国に分布していますが、半田にもあったんですね。
街灯があるあたりには、戦前にカフェー『高砂』があったようです。


清娯園・思案橋


半田の駅を北に進んだところにある「喫茶マニアナ」。
この店で昼食をいただきました。
半田の町は昭和30年代に大幅に町名地番が変わってしまったのでわかりにくいのですが、この「喫茶マニアナ」がある東天王町2丁目12は昔の住所で言うと、山崎54にあたります。


清娯園・福寿跡


そして、その山崎54にあったのが、『福寿』でした。
そういうわけで、おおいに期待して「喫茶マニアナ」には入店したわけですが、今の建物は1970年の建築だそうです。残念。


清娯園・千歳


上の写真のあたりには『千歳』がありました。
近所の方に聞いたところでは、下の写真の場所が『千歳』だということでしたが、複数の出版社の住宅地図を見る限り記憶違いの可能性があります。
確かに、こちらの建物のほうが”らしい”雰囲気はあるのですけれどね。


半田・少数説


『明月』、『おふね』はこの『千歳』より少し北にあったと思われます。
ストリートビューで、やや怪しい建物があったので、勇んで現地まで行きましたが、そこにあったのは、まだ塗装の匂いがしそうな新築の建物でした・・・


半田・パチンコフクタヤ


半田の特殊カフェー 
       屋号    所在地
       菊屋    中瀬古
       玉寿司   中瀬古
       三日月   浜田
       今里    浜田
       歌仙    山方新田
       宮寿家   荒古
       お染    南大股
       

清娯園・お染


       美喜家   南大股
       君福    名切
       五月    南大股
       千歳    北大股
       明月    堀崎
       おふね   堀崎
       福寿    山崎
       香取    北條
       清娯園組合 南大股 


半田・清娯園


半田・行き方
JR東海道本線大府駅でJR武豊線に乗り換え(名古屋方面からの直通列車もあり)、半田駅下車。ただし、武豊線はほぼ30分に1本しかありません。
多少、歩く距離が増えるものの、名鉄河和線知多半田駅下車が便利です。
なお、半田の町は公衆便所が少ない印象です。
行けるときに行っておきましょう。


半田・春扇楼末廣


参考ウェブサイト:

半田市観光協会ブログ(春扇楼末廣さんの内部の写真があります)
https://ameblo.jp/handa-kankou/entry-11785507296.html

半田の轍(片山一三さんが書かれた本です。まだ本自体は読めていないのですが、付録の戦前の半田の地図のみ拝見しました。戦前のカフェーの場所はこの地図で調べました)
http://www.ichiryusha.com/book/index.php?main_page=product_info&cPath=20&products_id=9

ご近所さんの憩いの場王番(王番さんを紹介しています)
http://yuraku-group.jp/sanpo/ouban/


半田・ダイヤバー



bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で



半田


にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ

にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村


半田・井筒


posted by ahoujin at 14:16| Comment(4) | 遊郭(愛知県)

2017年11月29日

2017年11月29日 愛知県・刈谷市刈谷字八丁南裏他 亀豊園赤線(遊郭)跡







刈谷・西日を浴びるマーケット


刈谷の赤線、亀豊園は七軒で構成されていたとものの本には書いてあります。
そのうちの一軒と同じ屋号、同じ住所の旅館を写真に収めていたところ、こちらに向かって歩いていらっしゃった上品な女性と目が合いました。
ぼくが挨拶すると、とても優しい感じの挨拶がかえってきました。


刈谷・出会った路地


この人なら大丈夫かな、と思い切って尋ねます。
『この×××旅館はかつて特飲だった×××さんでしょうか?』
しまった、特飲という言葉は一般的じゃないな、と思いましたが、至極あっさりと、
『そうですよ』との返事。
『この建物は当時のものでしょうか』とぼく。
『いいえ、この建物は昭和34年に、はじめから旅館として新築しましたよ』と女性。
『特飲の時は、下がり松(松坂町)の方にありましたから』。
やけに詳しいな…と思ったぼくの気持ちを見透かしたように、女性がおっしゃいました。
『私、×××の娘です』。


刈谷・タイルのある家


『もう、何もありませんよ』
女性はそう言いながら、特飲時代の×××さんがあった松坂町の場所を教えてくれました。
行って見ましたが、やはり、何もありません。
のどかに川が流れているばかりでした。


刈谷・刈谷映劇、友楽


昔、刈谷の中心は刈谷市駅のあたりでした。
映画館も三館ありました。
そのうちのひとつ、刈谷映劇と、特飲・友楽があった土地に建っているのが上の写真のマンションだそうです。


刈谷・友楽不動産


なお、友楽さんは不動産屋に転業されたとのことでした。
他のお店では、特飲・初文さんと同名のバー初文というお店が昭和38年の地図では刈谷駅近くに見受けられますが、同じ店が移転したものかどうかは不明です。


刈谷・上天温泉


トップ画のカラー写真の辺りは、昭和20年代にマーケットがあった場所です。
今にも倒壊しそうな…というより、すでに半壊している建物もあったりします。
鑑札の残っているお店もちらほら。


刈谷・マーケット


そんな中にバー白夜があります(この店は特飲では無いと思います。たぶん)。
もともとはバーですが今は喫茶店のようなお店で、モーニングとランチのみの営業です。
『友達しか来ない店』だそうで、新規のお客さんは少ないとのこと。


刈谷・白夜


といっても、一見さんお断りというわけではもちろん無く、立地柄なのか、人が来ないだけのようです。
刈谷散策の際にはぜひ、こちらでランチをいかがでしょう?
おいしかったですよ!
なお、白夜のママは15年前にここに来たそうなので、昔のことはご存じありませんので、念のため。


刈谷・刈谷浴場


参考ウェブサイト:

映画館巡り タイムスリップの旅は刈谷映劇からハジマル。(なんと、刈谷映劇が実家の方です)
https://4travel.jp/travelogue/10098173

刈谷浴場(刈谷浴場の内部の写真が!)
http://heartland.geocities.jp/nagoyasento/other/kariya.html

友楽不動産(公式サイトです♪)
http://you-raku.co.jp/


刈谷・地図


刈谷・八丁南裏辺り・行き方
名鉄三河線刈谷市駅下車。徒歩5分。
又は、JR東海道線刈谷駅下車徒歩15分ていど。

バー白夜・行き方
名鉄三河線刈谷市駅下車。駅前から大通りを北西に進み、刈谷市駅北交差点を右折。
セブンイレブンの看板と保育園の間の細い道を左折してすぐ。徒歩5分程度。


刈谷・セビリアの理髪師


にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ

にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村









刈谷・下り松川付近を行く名鉄電車

posted by ahoujin at 01:20| Comment(0) | 遊郭(愛知県)

2017年11月16日

2017年11月13日 愛知県・岡崎市渡町(矢作町)千鳥園赤線(遊郭)跡







千鳥園・たつみ寮


岡崎にあったといわれる赤線・千鳥園。
手元には、千鳥園についての文献は皆無でした。
そもそも、その存在を知ったのもインターネットの掲示板という心細さ。
あとは、春馬車さん(@jounalduvoleur) の過去ツイートだけが事前の情報でした。


千鳥園・柿


そういうわけですから、歩き通し覚悟・無駄足覚悟で岡崎まで来たのですが、案ずるより産むがやすしとはよく言ったものです。
図書館で古い住宅地図を閲覧したところ、あっさりと見つけてしまいました。
千鳥園があった渡町自体は広いのですが、広い渡町の中でも住宅地図がある区域は思いのほか少なかったことも幸運でした。


千鳥園・捨てられた看板


ストリートビューでの予習では、名鉄電車の北側にあるのではないかと思っていたのですが、実際には名鉄線のガードをくぐった南側にありました(以前に春馬車さんがツイートしていた通りでした)。


千鳥園・やっこ


ご近所でお会いした方にお伺いしたところ、当時のもので残っているのは上の写真の建物(『やっこ』というお店があった場所にあたります)ぐらいではないかとのことでした。
大通りから直角に伸びているメインストリートに料理屋があって、メインストリートに直角に交わってる横道にあった置き屋さんから(娼妓を)呼んでいたようだ、とも教えていただきました。


千鳥園・玉乃家


トップに配したカラー写真は、この一角で唯一屋号が残っていたお家で『たつみ寮』と読めます。
置き屋さんぽい名前ですよね。
すぐ上の写真は、『玉乃家』というお家があったあたりです。


千鳥園・大和、ますみ、一力


上の写真は、左の手前が『大和』、左の奥は『ますみ』、右は『一力』と『松竹』が並んでいた辺りになります。
狭い区域に密集していたようです。


千鳥園・やっこと金波の間の道


上の写真は、二本ある横道のうち、大通りに近い道です。
ごらんの通り、細くて未舗装。
知らなければ住人以外は来ないような道でした。
この通りに『たつみ寮』はあります。
下の写真は『たつみ寮』を違う角度から見たところです。


千鳥園・たつみ寮と流し台



下の写真は、もう一本の横道。
矢作川に近い方の道です。
右の空き地は『おかめ』というお店があったあたり。
左のお家があるのは、『花月』というお店があったあたり。
サイディングがされてはいますが、古い建物のようです。
それにしても、日が短くなりました。


千鳥園・花月


千鳥園・行き方
名鉄名古屋本線矢作橋駅下車徒歩10分。
または昭和園赤線跡(板屋町遊郭跡)からでも徒歩20分ほど。


千鳥園地図


参考ウェブサイト:

しょっぱい営業がカメラを構える!(言わずと知れた春馬車さんのブログです。最近、更新が再開されたのがうれしいですね)
http://harubasha.blog.fc2.com/

矢作川の橋とダム巡り(文字通りで、マニアックです)
http://8.pro.tok2.com/~secondinou/hasi&damu/yahagigawa/yahagigawa.htm


にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ

にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村







千鳥園全景
タグ:愛知 建築 遊郭
posted by ahoujin at 22:29| Comment(2) | 遊郭(愛知県)

2017年10月29日

2017年10月18日 愛知県・西尾市一色(幡豆郡一色町) 睦荘赤線(遊郭)跡







一色・ルヴォワール


吉良吉田から一色を経由して碧南まで。
かつては名鉄電車が走っていたその路線を、現在はバスが走っています。
吉良吉田のバス停には、女性がひとりだけ待っていました。
時間を尋ねられたことがきっかけで、ぼくはその女性と会話を交わすことになったのです。


一色・天神町赤い家


一色には、当時、睦荘組合という特殊カフェ―の組合がありました。
そのうちの四軒が花園町というところにあるのですが、現在の地図はもちろん、30年まえの住宅地図を見てもどのあたりなのかわかりません。
そこで、ぼくはその女性に尋ねてみたのです。


一色・天神町タイルの円柱


残念ながら、花園町はわからないとの返事でした。
ただ、同じ睦荘組合の「花月」というお店のことはよく知っているとおっしゃいます。
なんと、以前は「花月」のある通りに住んでいたそうです。
その方がお嫁に来たとき、まだ睦荘は全盛でした。
ですから、そんなところにお嫁に行っても大丈夫かと、周りからずいぶん心配されたそうです。


一色・花月


さて、睦荘組合のうちの「千歳舘」も同じ通りにありました。
遊郭廃止後は仕出し中心のお寿司屋さんに転業されたとのこと。
今はもう、お寿司屋さんも辞めて、家も建て替えてしまい、当時の面影はもうありませんが…。
(下の写真は千歳舘さんとは全く無関係です)


一色・キク商店さんのあたり


さらに、その方は、ご親切にも心当たりのお友達に電話をして花園町の場所を電話で聞いてくれたのです。
バスを降りてからも、丁寧に道案内をしてもらい、名残を惜しみつつ、その方とは別れました。


一色・花園町


教えていただいたあたりに、「C心亭」はありました。
今でも、うっすらと「C心亭」の文字が残っていますがわかりますでしょうか?


一色・C心亭


なお、別の方に教えていただいたのですが、「C心亭」の東が「菊水」だったそうです。
また、下の写真の家が「一力」さんだと教えていただきましたが、ちょっと記憶があいまいだったようなので、違うかもしれません。
なにしろ、60年ぐらい前のことですから・・・ねえ?
(2017年10月29日追記:1963年の住宅地図によると、「一力」は下の写真の家ではなく、もう一つ下の写真、壁に帆船のレリーフのあるお家のようです)


一色・一力?


30年前の地図では、「スナック再会」だった店は、「ルヴォワール」という店になっていました。
そう、ルヴォワールは、フランス語で「再会」の意なのですね。
この「ルヴォワール」に併設されている「末広旅館」が、おそらく「末廣」でしょう。
向かいには、一色芸妓職業斡旋所の建物が残っていました。
そして、すぐ近くでは、建物を解体する不吉な音が響いておりました。


一色・帆船のレリーフのある家


特殊カフエー睦荘組合
花園町 一富士
花園町 一力
花園町 C心亭
花園町 菊水
東上町 千歳舘
東下町 文の家
東下町 花月
住吉町 末廣
天神町 壽
江川町 住吉


一色・中根薬局


一色・行き方
名鉄西尾線吉良吉田駅からフレンドバス碧南行に乗車、大宝橋バス停下車。
又は、名鉄三河線碧南駅からフレンドバス吉良吉田駅行に乗車。大宝橋バス停下車。


一色・十一屋支店


参考ウェブサイト:

ルヴォワールさんのFB(ハロウィンパーティーのお知らせがありましたが、2014年のものでした)
https://ja-jp.facebook.com/%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-1565193267040774/

スナックいくこのブログ(最近更新されていないのが気がかりです)
https://ameblo.jp/snack195/

一色うなぎ漁業協同組合(一色といえば、うなぎですよね)
http://hongou.mie1.net/e358256.html


一色地図


にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村






一色・記憶の中の遊郭

posted by ahoujin at 01:18| Comment(2) | 遊郭(愛知県)