2016年10月25日

2016年9月26日 東京都・墨田区墨田 玉の井赤線跡





玉の井駅(東向島駅)2


鳩の街から15分ぐらい歩くと、東武線のガードにたどり着きます。
ガードをくぐり、無残に切断された「けごん」号を横目にガード沿いを歩くと、東向島駅です。


玉の井赤線跡


東向島駅の旧名は玉ノ井駅。
東向島駅と名前を変えたのは昭和63年だそうですが、それから四半世紀が経った今でも、駅の看板には”旧玉ノ井駅”と記されています。
また、ここの駅の庇のアールといい、この地への東武鉄道の愛情を感じます。
東武鉄道のウエブサイトによると、そもそも玉ノ井という地名は、昔、代官がこの地に囲っていた愛妾の名前に由来するそうです。


玉の井赤線跡4


『ここもそういう家よ』
下の写真の建物は、地元の親切な奥さんが教えてくれました。
事前の情報をほとんど持っていなかっただけに、こういう親切がほんとうにありがたいです。


玉の井赤線跡3


その奥さんによると、ここ数年でカフェー建築はかなり姿を消してしまったそうです。
『前はたくさんの人が写真を撮りに来てたけど、(建物が減ってしまったので)最近は撮りに来る人も減ったねえ』
そうおっしゃってました。


玉の井赤線跡8


実際、この地域でも何か所か新築工事が行われていました。
そのうちの何軒かはカフェー建築だったのかもしれません。


玉の井赤線跡5


参考サイトにあげさせていただいた、北川すずさんという玉の井に住んでいた方(カフェーではなく、一般の民家ですが)の文章によると、家が古すぎて、家の中で寝ていても屋根の隙間から星が見えたことがあるそうです。


玉の井赤線跡6


外の人間としては残しておいてほしい古い建築物ですが、実際にそこに暮らしている方にとっては、そういうわけにはいかないということを改めて感じました。


玉の井赤線跡7


上の写真のお店は『スナック プリンス』と書いてありますが、なんと昭和28年頃の地図(前述の北川さんの文章に添付されている地図です)でも、『プリンス』という屋号です。
今は普通のスナックのようなので、ちょっと入ってみたい気もしますね。


玉の井赤線跡2


上の写真は、北川さんの地図によると、『憩』というお家があったところのようです。
下の写真は『春笑』というお家があったところでしょうか。


玉の井赤線跡・春笑

玉の井赤線跡地図

玉の井・行き方
東武鉄道東向島駅下車。
ガード沿いを北に向かってあるいて行くといろは通り。
その北側あたりが玉の井です。




参考ウェブサイト:

玉の井いろは通り商店街(この商店街もいい感じです)
http://www.sumida-showren.jp/street/29.html

墨田湯(トタン壁が素敵なお風呂屋さん)
http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-164

玉の井パラダイス(玉の井で暮らしていた方が書いた、実体験に基づく小説です)
http://www.ganbare-nougyoujin.org/new/report/tamanoi/001.html


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京成曳舟駅にて
タグ:東京 建築 遊郭
posted by ahoujin at 20:14| Comment(0) | 遊廓

2016年10月18日

2016年9月26日 東京都・墨田区向島 鳩の街赤線跡





鳩の町赤線跡・バンコの扉


やなぎなぎさんライブ"color palette〜2016 Green〜"を見に東京へ行ったので、時間を見つけて鳩の街を訪ねてきました。
上の写真は、一見バンコ・デルムット・ソッコルソのアルバムジャケットのようですが、鳩の街にあるお家です。


東京鳩の街カフェー跡


例によって、帰宅してから調べて知ったのですが、この町が吉行淳之介の「原色の街」の舞台なのだそうです。
もう30年近く読んでいませんが、ひさしぶりに読みたくなりました。


東京鳩の街赤線跡


鳩の街は、東京の下町を強く感じさせる町でした。
朝の時間だったこともあるのでしょう。
細い路地を歩いていると、朝ごはんやお化粧の匂いが漂い、食器の音、兄弟げんかの声、テレビの天気予報の音声などが間近に聞こえてくるのです。


東京鳩の街タイルのある家


鳩の街には名古屋の八幡園遊郭などにあるような遊郭建築はありません。
いわゆるカフェー建築なのですね。
円柱がとてもおしゃれです。
家を建てるならこんな家がいいなあ。


東京鳩の街アールのある家


この町のお家たちも古くなってしまい、あちこちで建て替えが行われておりました。
細い路地のなかに突然今風のマンションがでてきたり。
現代を代表するスカイツリーが借景に見えるのも印象的でした。


東京鳩の街柱のある家


下の写真は、カフェー建築の美しさを世間に知らしめた木村聡先生の名著『赤線跡を歩く』にも登場したお家です。
「二つあった入口の跡が残っているお宅。」として紹介されています。


東京鳩の街扉が二つある家


下の写真のお家も、やはり同書で「鮮やかなブルーを基調にしている」と紹介されています。
写真がモノクロなのでわかりにくいのですが、円柱やひさし、腰板がブルーのタイルでおおわれているのです。
同書の発行が1998年なので、あの本の写真からも20年近い月日が経っているのですね。


東京鳩の街青い柱のある家


やはり20年の歳月により、このお家もリフォームがされて壁の質感が変わっています。
それでもブルーの円柱をはじめ元々の意匠を残していただいたことに感謝です。


東京鳩の街三好弥


鳩の街通り商店街入口の脇に、とんかつ三好弥さんがありました。
三好弥さん発祥の地は愛知県だそうです。
愛知県民としてはちょっとうれしいかも。


東京鳩の街地図


鳩の街・行き方
京成曳舟駅から東向島一丁目の鳩の街商店街入口まで徒歩10分ぐらい。
ぼくは前夜に泊まった浅草六丁目のホテルから徒歩で行きましたが30分はかからなかったと思います。



参考ウェブサイト:

晴れときどき三好弥(このサイトで閉店とされている東向島の三好弥さんと上の三好弥さんは違うようです。謎が深まります)
http://blog.livedoor.jp/tokyo3448/

こぐま(今回は開店時間前だったので入れませんでしたが、次は絶対に行きたい!外見見るだけでも素敵です)
http://www.ko-gu-ma.com/

花街ノスタルジア(2002年、2010〜2013年の鳩の街の写真が見られます)
http://furo1010.blog.fc2.com/blog-entry-83.html

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鳩の町商店街
タグ:東京 建築 遊郭
posted by ahoujin at 17:35| Comment(2) | 遊廓

2016年10月10日

2016年9月14日 北海道・小樽市梅ヶ枝町遊郭跡 手宮タヌキ小路






梅ヶ枝遊郭・町名表示


小樽は遊郭跡の多く残る街です。
梅ヶ枝、手宮タヌキ小路、住ノ江、松ヶ枝、信香・・・。
今回はその中でも、北にある2か所、梅ヶ枝遊郭(北遊郭)と手宮タヌキ小路に行ってきました。


梅ヶ枝遊郭・坂上を望む


とは言っても、梅ヶ枝遊郭跡には妓楼は現存していません。
地元の方にお伺いしたところ、梅ヶ枝の坂の途中にある、ツルハドラッグ付近に以前は妓楼があったということでした。
上の写真は坂下から坂上を望んだものですが、道路の左側左奥の方にあたります(下の地図を参照してください)。


梅ヶ枝遊郭・バス停


全国遊郭案内』(昭和5年)によれば、梅ヶ枝町遊郭の妓楼は12、3軒ほどあったということです。
今の景色からは、当時の賑わいは想像できません。
静かな住宅街です。
下の写真は梅ヶ枝の坂上から坂下を望んだものです。


梅ヶ枝遊郭・坂下を望む


坂を下り、旧手宮駅に来ました。
このあたりにタヌキ小路というところがあり、往時は遊郭があったとのことでした。
小樽商工会議所のページによると、タヌキ小路はコンビニの脇を入ったところとなっていますが、この辺にはコンビニはありません。


手宮・タヌキ小路


弱ったなと思いつつ、参考になる資料があるかもと近所にある総合博物館に入館しました。
受付の方にタヌキ小路の場所をお伺いしたところ、狸小路は札幌です、と言われます。
いやいやそうじゃなくてとスマホで小樽商工会議所のサイトを見てもらいました。
ああ、それならと、今はデイケアサービスになっている目の前の店が以前はコンビニだったと教えてくれました。
それがわかれば総合博物館よりもタヌキ小路です。
だいたい、総合博物館と言いつつ、ここは鉄道専門博物館なのでした。
小樽市にはもっとわかりやすい名称を付けるようにお願いしたいところです。
というわけで結局総合博物館は5分と見ないで退館。
タヌキ小路に向かいました。


手宮・タヌキ小路富士の湯


タヌキ小路をぶらぶらと歩きます。
上の写真はタヌキ小路にある銭湯。
銭湯というより発電所みたいじゃないですか?
以前に行った、夕張・清水沢の火力発電所を思い出しました。


小樽・タヌキ小路富士の湯全景


上の写真が銭湯の全景なのですが、煙突が無ければ銭湯とはわかりませんよね。
いや、煙突があってもわからないかも・・・。
右端に置いてあるナンバープレートの無い軽ワゴン車も味わいがあります。


手宮・タヌキ小路遊郭跡


上の写真はそれっぽいので撮影したのですが、さっきネットで調べていたらただ一つ残っている元遊郭跡だそうです。
いつまでも残してほしいものですね。


梅ヶ枝遊郭・タヌキ小路


梅ヶ枝町・手宮タヌキ小路・行き方
ぼくは小樽駅から徒歩で行きましたが(歩いても30分かかりません)、バスでも行けます。
JR小樽駅前バス乗り場(3番)から北海道中央バスでかもめが丘団地行き、またはおたる水族館行きに乗車、手宮バス停下車で手宮タヌキ小路に行けます。
梅ヶ枝町までバスで行くのなら、かもめが丘団地行きに乗って梅ヶ枝町バス停下車となります。
乗車時間は10分程度。220円。
なお、ここは1日乗車券(750円)の範囲内なので、それを利用するのもいいかもです。


参考ウェブサイト:

関西学院大学社会学部 島村恭則ゼミ(小樽と言えばこのサイトです)
http://d.hatena.ne.jp/shimamukwansei/searchdiary?of=24&word=%2A%5B%BE%AE%C3%AE%A4%CE%C5%D4%BB%D4%CC%B1%C2%AF%B3%D8%5D

富士の湯温泉("もちろん現在は常識的な温度になっていますので安心して入浴していただけます。"だそうです(^^;)
http://www.kita-no-sento.com/sento/216/

カストリ出版(『全国遊郭案内』をはじめ遊郭・赤線関係の専門出版社です)
http://kastoripub.blogspot.jp/


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手宮・旧い建物
タグ:北海道 遊郭
posted by ahoujin at 16:27| Comment(2) | 遊廓