2017年10月29日

2017年10月18日 愛知県・西尾市一色(幡豆郡一色町) 睦荘赤線(遊郭)跡







一色・ルヴォワール


吉良吉田から一色を経由して碧南まで。
かつては名鉄電車が走っていたその路線を、現在はバスが走っています。
吉良吉田のバス停には、女性がひとりだけ待っていました。
時間を尋ねられたことがきっかけで、ぼくはその女性と会話を交わすことになったのです。


一色・天神町赤い家


一色には、当時、睦荘組合という特殊カフェ―の組合がありました。
そのうちの四軒が花園町というところにあるのですが、現在の地図はもちろん、30年まえの住宅地図を見てもどのあたりなのかわかりません。
そこで、ぼくはその女性に尋ねてみたのです。


一色・天神町タイルの円柱


残念ながら、花園町はわからないとの返事でした。
ただ、同じ睦荘組合の「花月」というお店のことはよく知っているとおっしゃいます。
なんと、以前は「花月」のある通りに住んでいたそうです。
その方がお嫁に来たとき、まだ睦荘は全盛でした。
ですから、そんなところにお嫁に行っても大丈夫かと、周りからずいぶん心配されたそうです。


一色・花月


さて、睦荘組合のうちの「千歳舘」も同じ通りにありました。
遊郭廃止後は仕出し中心のお寿司屋さんに転業されたとのこと。
今はもう、お寿司屋さんも辞めて、家も建て替えてしまい、当時の面影はもうありませんが…。
(下の写真は千歳舘さんとは全く無関係です)


一色・キク商店さんのあたり


さらに、その方は、ご親切にも心当たりのお友達に電話をして花園町の場所を電話で聞いてくれたのです。
バスを降りてからも、丁寧に道案内をしてもらい、名残を惜しみつつ、その方とは別れました。


一色・花園町


教えていただいたあたりに、「C心亭」はありました。
今でも、うっすらと「C心亭」の文字が残っていますがわかりますでしょうか?


一色・C心亭


なお、別の方に教えていただいたのですが、「C心亭」の東が「菊水」だったそうです。
また、下の写真の家が「一力」さんだと教えていただきましたが、ちょっと記憶があいまいだったようなので、違うかもしれません。
なにしろ、60年ぐらい前のことですから・・・ねえ?
(2017年10月29日追記:1963年の住宅地図によると、「一力」は下の写真の家ではなく、もう一つ下の写真、壁に帆船のレリーフのあるお家のようです)


一色・一力?


30年前の地図では、「スナック再会」だった店は、「ルヴォワール」という店になっていました。
そう、ルヴォワールは、フランス語で「再会」の意なのですね。
この「ルヴォワール」に併設されている「末広旅館」が、おそらく「末廣」でしょう。
向かいには、一色芸妓職業斡旋所の建物が残っていました。
そして、すぐ近くでは、建物を解体する不吉な音が響いておりました。


一色・帆船のレリーフのある家


特殊カフエー睦荘組合
花園町 一富士
花園町 一力
花園町 C心亭
花園町 菊水
東上町 千歳舘
東下町 文の家
東下町 花月
住吉町 末廣
天神町 壽
江川町 住吉


一色・中根薬局


一色・行き方
名鉄西尾線吉良吉田駅からフレンドバス碧南行に乗車、大宝橋バス停下車。
又は、名鉄三河線碧南駅からフレンドバス吉良吉田駅行に乗車。大宝橋バス停下車。


一色・十一屋支店


参考ウェブサイト:

ルヴォワールさんのFB(ハロウィンパーティーのお知らせがありましたが、2014年のものでした)
https://ja-jp.facebook.com/%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-1565193267040774/

スナックいくこのブログ(最近更新されていないのが気がかりです)
https://ameblo.jp/snack195/

一色うなぎ漁業協同組合(一色といえば、うなぎですよね)
http://hongou.mie1.net/e358256.html


一色地図


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一色・記憶の中の遊郭

posted by ahoujin at 01:18| Comment(2) | 遊郭(愛知県)

2017年10月06日

2017年9月30日 岐阜県・大垣市墨俣 夜城園遊郭跡







夜城園・東雲支店


墨俣を「すのまた」と読める人はどのくらいいるのでしょうか。
実は、ぼくは読めませんでした。
ずっと「すみまた」だと思っていましたね。
けれども、すのまたに行ってきたと職場で話題にしたところ、当然のようにみんな知っていました・・・。
常識、なのでしょうか・・・。


夜城園・入口


さて、墨俣には夜城園という赤線地帯(遊廓)がありました。
大垣市立図書館にある『墨俣町史』には昭和29年当時の夜城園の特殊軽飲食店リストが載っております。
また、同館には昭和35年頃の住宅地図(正確な年は不明)が所蔵されておりました。
この住宅地図と件のリストがあれば夜城園散策が手軽にできます。
さらに好都合なことに、墨俣に行くバスは図書館の真ん前のバス停を通ります。
ですから、ぼくはもちろんまずは図書館に向かい、そして資料を入手するとバスで墨俣へ向かったのです。


夜城園・東雲


墨俣の町は驚くほど昭和35年当時と変わっていませんでした。
もちろん、家々やお店は変わってしまっているのですが、道筋や社寺・学校などはほとんどそのままなので、昭和35年の地図でそのまま街を歩けるのです。
上の写真は、地図によると東雲というお店があったあたりです。


夜城園・世界長


上の写真は、世界長というお店があったところにあった石造りの門です。
はたして当時のものかどうかはわかりませんが、重厚ですよね。
そして、実は世界長さんは現役です。
広い敷地の一角に、「香笛 世界長」という喫茶店があるのです。
香笛は、なんとカフェと読むそうです。
残念ながら建物自体は最近の作りですが、歴史ある世界長さんでお茶を飲めるのは素敵ですよね。
ぼくが行ったときはあいにく定休日でした。


夜城園・東雲支店


上の写真は、東雲支店というお店があったあたりです。
長年にわたり空き家として放置されているため、建物がかなり老朽化しており、立ち入り禁止のカラーコーンが建てられていました。
草木にも侵食されつつあり、ご近所の方によると近いうちに取り壊しをするのではないかということでした。
もったいないことですが、どこの遊郭跡でも見られる現実ですね。


夜城園・東雲支店廊下


下の写真は、桝屋というお店があったあたりで撮影しました。
先ほどのお家と正反対に、このお家はとても素晴らしいコンディションです。
お住まいの方が建物を大事にしていらっしゃるのでしょう。
今さらなのですが、往時は特殊飲食店であっても、鑑札は「料理店」なのですね。


夜城園・桝屋鑑札


下の写真は同じお家の屋根の上の鯉です。
たぶん・・・。


夜城園・桝屋屋根


下の写真は、浪花というお店があったあたりです。
知識がないのでわからないのですが、シュロでしょうか。
エキゾチックな植物がいい感じですよね。
なお、この裏が堤防となっていて、犀川と長良川があります。


夜城園・浪花


下の写真は、昭和35年の地図ではサクラ温泉となっています。
こちらは夜城園ではなく、墨俣の街中なのですが、タイルが美しいですよね。
モノクロなのでわかりにくいですが、左下のタイル絵は、水色地にピンクで桜の花が描かれています。


墨俣・さくら温泉


夜城園・行き方
JR東海道線大垣駅下車。
大垣駅前2番乗り場より名阪近鉄バス岐垣線(岐阜聖徳学園大学行き)に乗車、約25分。
墨俣バス停下車。370円。
ぼくのように大垣市立図書館から行く場合は、スイトピアセンターバス停より名阪近鉄バス岐垣線(岐阜聖徳学園大学行き)に乗車、約30分。
墨俣バス停下車。410円。


夜城園地図


参考ウェブサイト:

岐阜県大垣市墨俣のんびりブログ(墨俣にお住まいの方のブログです)
https://blogs.yahoo.co.jp/ameriamary

墨俣地域まちづくり協議会(遊郭跡を生かしたまちづくりに期待したいです)
https://www.facebook.com/sunomatachiiki/

穂積 松琴亭(夜城園にあった松琴亭の支店だったというお蕎麦屋さんです)
https://tabelog.com/gifu/A2101/A210105/21000970/dtlrvwlst/B261243253/?lid=unpickup_review


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夜城園・東雲支店壁面


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posted by ahoujin at 21:18| Comment(2) | 遊郭(岐阜県)