2017年12月31日

愛知県・津島市池須町 津島新天地赤線(遊郭)跡







IMG_4432.jpg


もうすぐ新年なので(笑)、津島新天地のレポートです。
当時、津島新天地には12軒の特殊飲食店がありました。
上の写真は、津島駅の閉店している喫茶店なのですが、「ニューカントリー」という屋号に新天地の影を見いだすのは穿ちすぎでしょうか。


IMG_5948.jpg


津島新天地は池須町にありました。
池須町は津島神社の東に位置するちいさな町です。
『ずっと池須だでねえ』
と笑う女性とお話をする機会に恵まれました。


津島・料理太田屋


池須は狭い街ですが、往時は映画館もあり、近くには巴座という芝居小屋もあったそうです(巴座の住所は天王通りになりますが)。
今はどちらもマンションになってしまっていますが・・・。


新天地・紀の昭、二葉家、津島映劇


上の写真の真ん中の駐車場が、特殊飲食店『二葉家』のあった場所です。
細い路地があって、そこを入ったところに入口があったとおっしゃっていました。
不幸にも火事を出してしまい、無くなってしまったそうです。
写真の左端の塀のあたりに、特殊飲食店『紀[]昭』(紀と昭の間は、変体仮名の「の」。きのしょう、と読むそうです)がありました。
奥のマンションが建っているところが映画館・津島映画劇場の跡地です。
(2018年3月13日追記:この写真の右手の方にあった『鉄弥』さんも特殊カフェーでした)


新天地・竹廼家


上の写真は、ひとつ前の写真の向かいあたりになるのですが、梅なんとかさん(特殊飲食店『梅川』さんかもしれませんが、記憶があいまいなようでした)がありました。
『梅川』さんについては地図にも載っていませんでしたので、引き続き要調査ですね。
その梅なんとかさんの左隣に特殊飲食店『竹廼家』さんがありました。
(2018年3月13日追記:梅なんとかさんはまだわかりませんが、その奥にあった『五月』さんも特殊カフェーでした)


池須・料理玉船


上の写真は料理店『玉船』さん、この店の右側に特殊飲食店『春本』さんがありました。
この『春本』さんは、梅なんとかさんの裏側にあたります。
(2018年3月13日追記:『春本』さんの向かいにも特殊カフェー『金山亭』さん、そのならびに特殊カフェー『若本』さんがありました)


池須・ゑびす旅館


こちらは通りをはさんだ一帯です。
この古そうに見える『ゑびす旅館』さんですが、昭和39年の建築だそうです。
意外と新しいですね。
昭和32年の地図にも『ゑびす旅館』の名前が見えますが、建て替えたのでしょう。
ぼくに、お話をしてくれた女性も、池須には当時の建物はほとんど残っていないと言っていました。


天王通り・オリヅル化粧品


そんな中で、あそこは昔のままだと教えてくれたのが、こちら。
下の写真のお家です。
このお家が、特殊飲食店『昭和』さんだったお家だそうです。
もっとも外見はサイディングされてしまっており、現代住宅のようです。
その輪郭から当時をしのぶしかありませんね。
なお、『昭和』さんの手前は広い駐車場になってしまっていますが、往時は市場があり、周辺にはバーが立ち並ぶ繁華な場所だったようですよ。
(2018年1月1日追記:春馬車さん( @jounalduvoleur )が、サイディングされる前の『昭和』さんの姿をカメラに収めていました!興味のある方は春馬車さんのツイートを検索してみてください。すごいです)


新天地・昭和


津島の特殊飲食店
紀[]昭(のは変体仮名のの)
二葉家
梅川
竹廼家
春本
昭和
五月
金山亭
大久保屋
鉄弥
若本
(2018年3月13日追記:上のリストに追加をしました)


今年の更新はこれでおしまいです。
本年も拙文をお読みいただき、ほんとうにありがとうございました。
皆様にとって、来年が良い1年になりますように。
また来年もどうかよろしくお願いいたします。


津島新天地・大久保屋さんのあった路地


津島池須町・行き方
名鉄津島線津島駅下車。
駅前から西へ向かう天王通りを10分ほど歩くと天王通1という交差点があります。
そこを右折したあたりが池須町になります。


津島市池須町地図


参考ウェブサイト:

一般社団法人津島まちや・まちなみ再生機構(『ゑびす旅館』さんの内部見学とか、空き家のお掃除会とかをされています)
http://tsushima-machiya.net/

名古屋スイーツ備忘録(天王通りの安くておいしいパン屋さん長栄軒の記事があります)
http://sweetsandgreen.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-81a5.html

cafe Earing(現役時代のニューカントリーの記事があります))
http://ivory.ap.teacup.com/akkykaorin/150.html


天王通り・小料理店


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昭和町・バン
(2017年9月27日、12月26日、2018年3月13日)
posted by ahoujin at 18:25| Comment(0) | 遊郭(愛知県)

2017年12月24日

愛知県・蒲郡市三谷町 三谷歓楽荘赤線(遊郭)跡







三谷・貸席伊奈吉


三河三谷と言うと、温泉街、そして、廃墟サイトの定番だった巨大廃墟ホテル「蒲郡ふきぬき観光ホテル」のイメージが強いのではないでしょうか。
もっとも、今はそのふきぬきも解体されてしまい、ホテル名を刻んだ石看板が残るだけになってしまいました。


三谷温泉・あい


そのふきぬきの近くには、かつてロープウェーの駅があり、プラネタリウム(年度不詳の地図ではプロネタリウムと表記)がありました。
そのプラネタリウムが閉鎖後、大秘殿という秘宝館のようなものになり、今はその大秘殿も廃墟になっています。


三谷温泉・玉家


そんなこんなで、ちょっとさびしげな三谷の町ですが、ひとたび南に目を転じればそこには昔日と変わらずにキラキラ光る海がものしずかに広がっており、なぜか安心させられるのでした。


三谷・松葉通り


さて、三谷には歓楽荘という特殊カフェーの組合がありました。
『愛知県警察史』という本によりますと、歓楽荘は蒲郡歓楽荘、三谷歓楽荘、形原歓楽荘と3ケ所あったように書いてありますが、実際はどうだったのでしょう。


三谷・金平


ぼく個人としては、歓楽荘自体はひとつの組合だったのだけれども、あまりに範囲が広すぎるので、管理の都合上警察では三つに分類していたのではないかという仮説を立てています。
下の写真は特殊カフェー『寿美吉』さんだったと思われるお家です。


三谷・寿美吉


下の写真に写っている道は往時は川でした。
すぐそばの松葉通り(国道23号線)と交わる処には東橋という橋がありましたが、今は跡形もありません。
この川の左側には『一富士』、『鶴亀』、そして右側には特殊カフェー『志乃夫』がありました。


三谷・志乃夫・鶴亀


下の写真は川から少し東に入ったあたり。
道の左側に特殊カフェー『いろは』さんがありました。
近くに、特殊カフェー『稲屋』さんもあったようです。


三谷・いろは・稲屋


トップのカラー写真は、貸席『伊奈吉』というお店です。うっすらと「貸」の字が読めますね。
この『伊奈吉』の並びにあるのが下の写真、のこぎり屋根の青柳アパートです。
そう、この屋根でおわかりのように、かつては青柳織物工場という工場でした。


三谷・青柳織物工場


佇まいが素敵な青柳旅館の向かいにある大衆食堂で昼食をいただきました。
以前は、この食堂の裏手の方に検番があったため、芸者さんもこの食堂に食べに来ていたそうですよ。
なお、下の写真は『一楽』さんだったお家です。


三谷・一楽


三谷の特殊カフェー(一部)
       屋号    所在地
       玉家    一舗
       銀泉    二舗
       志乃夫   二舗
       稲屋    東前
       いろは   東前
       寿美吉   東前
       寸楽    東前


三谷・豆タイルの家


三谷・行き方
JR東海道本線三河三谷駅下車、駅前通りを南下、国道23号線を左折。徒歩15分ぐらい。
またはJR東海道本線蒲郡駅下車、名鉄東部バス・ラグーナ線で乃木公園口下車。乗車時間は10分ぐらいです(本数が少ないので注意してください)。


三谷・地図


参考ウェブサイト:

過去の棲家(更新されている頃は夢中で見ていました。もちろんふきぬきもあります!)
http://kakonosumika.fc2web.com/

under zero(詳しくロープウェーのことが!)
http://underzero.net/html/tz/tz_568_1.htm

はまにーのブログ(青柳旅館さん宿泊のレポがあります)
https://ameblo.jp/hama2189/entry-10718617827.html


三谷・青柳旅館


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三谷・青い戸袋の家
(2017年9月26日、12月19日)
posted by ahoujin at 23:16| Comment(2) | 遊郭(愛知県)

2017年12月18日

2017年11月20日 愛知県・一宮市松井町 松栄新町赤線(遊郭)跡






一宮松栄新町地図


上の写真は、1959年当時の松栄新町の住宅地図です。
売春防止法が前年に施行されていますが、この時点では特殊飲食店当時の屋号のお店が多いようです。
赤く囲ったのが、特殊飲食店だったと考えられるお家です。
狭い範囲にぎっしりとお店が並んでいたことがよくわかりますよね。


一宮松栄新町・菊屋、有明


もっとも、赤く囲んでいないから特殊飲食店ではなかったというわけではありません。
1955年頃、ここ松栄新町にあった特殊飲食店は18軒でした。
一方、赤く囲んだお家は15軒ですから、囲んでいない家のうち3軒は特殊飲食店だったはずです。


一宮松栄新町・一福、一色堂


なんて、涼しい顔してもっともらしいことを書いていますが、実は松栄新町の所在場所を調べるのはちょっと大変でした。
一宮市松井町に松栄新町という赤線があったことはわかっていたのですが、松井町というのが現存しないのですね。
その上、ネットでも松井町ではほとんどヒットしませんし、たまにヒットしてもその場所までは特定できません。


一宮・松栄新町全景


そんな時に、一宮市の連区について書いたサイトで松井町の名前を見つけたのです。
連区という言葉は初めて知ったのですが、町内会の上部組織みたいなものなのでしょうか?
ともあれ、その連区のサイトで松井町が貴船連区に所属している(た?)ことが判明、あとはひたすら貴船連区にあたる場所のグーグルマップとストリートビュー、それに住宅地図を潰してやっと見つけたのでした。
われながらお疲れ様です(笑)。


一宮松栄新町・日の出、若葉


さて、現在の松栄新町です。
知らずに来たら、近年できた建売住宅街だと思ってしまうかもしれませんね。
でも、それにしてはトタンが多用されすぎていることにすぐ気がつくことでしょう。


一宮松栄新町・SUWARO


この松栄新町で、今でも異彩を放っているのが上の写真のお店。
バーSUWAROです。
SWALLOWではないのですね。
もしかしたら、諏訪楼なのかもしれません。
ちなみに、ストビューでは、「BAR スワロー」という袖看板を見ることができます。


一宮松栄新町・SUWARO扉


なお、念のためにつけくわえますと、松栄新町は店の数は多いですが、通り抜けるのに1分もかからないような狭さなので、花岡園のついでに寄るぐらいでちょうどいいですよ。


一宮・松栄新町SWAROU


下は有名な、ウバ車ビル。
これを見ると、一宮の町に来たんだなと実感しますね。
ツイッターで写真はよく見ていたのですが、実物を見るのは初めてだったので、感無量でした。
一階の営業していなそうなテナントも渋いです。


一宮・ウバ車ビル


松栄新町・行き方
名鉄本線名鉄一宮駅・JR東海道本線尾張一宮駅下車。徒歩20分程度。
東口から出て真清田神社に向かいます。
真清田神社についたら、反時計回りに外周に沿って歩いて行けばOK
(下の地図で赤丸がついているのが松栄新町です)。


一宮松栄新町新地図


参考ウェブサイト:

伊藤ウバ車店(泣く子も黙る伊藤ウバ車店の公式サイト。店長さんは大正生まれだそうです)
http://138.iinaa.net/

ザ・ルーモァバーガー(有名なハンバーガー屋さんのようです)
https://tabelog.com/aichi/A2302/A230201/23041538/

一宮モーニングエンジェルス・喫茶アールグレー(松栄新町でモーニングを食べるならこちら!)
http://138morningangels.blogspot.jp/2015/11/blog-post_7.html


一宮・松栄新町の草


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一宮・BARスワロー








一宮松栄新町に向かう


posted by ahoujin at 19:55| Comment(0) | 遊郭(愛知県)