
binariaのライブを見に行ったついでに、吉原を訪ねました。
人生初吉原です(笑)。
現役の風俗街はどうしても敷居が高いですよね。

ぼくが行ったのは、午後一番だったのですが、すでに客引きの方々が手ぐすね引いて待っている状況だったので驚きました(今、気がついたのですが、日曜日だったから昼間でも稼ぎ時だったんでしょうね)。
とはいえ、彼らも紳士的で、しつこく声をかけてくる人はいませんでした。
まあ、カメラ持ってるし、こいつは目的が違う、と思ってくれたのかもしれません。

ただ、やっぱりじろじろじっくり見て回れるような雰囲気ではないのです。
明らかに警戒心を持ってこちらを見ている客引きの方もいます。
そんな時に役に立つのが、ストリートビューですよね。
ぼくも、あらかじめストリートビューで下見をして、見たいところは地図にしるしをつけておきました。

そのおかげで、わりあいスムーズに見て回れたのじゃないかと思います。
それでも、狭い道に客引きが何人もいるようなところはやはり通れませんでした。
そんな道に限って、ストリートビューで復習していたら、ピンとくるような店があったりするんですよね(涙)。

下の写真は、ゆうらくというお店だったところです。
1枚目のカラー写真も同じところです。
木村聡先生の『赤線跡を歩く』にも掲載されていますね。
今回、たまたまこちらのご主人に少しお話を聞かせていただくことができました。

この建物ができたのは、昭和22年だそうです。
そして、1枚目の写真で見ることができる、丹精込めた菊の鉢が置いてある棚のあるところ、あそこが遊郭当時は入口だったとのことでした。
部屋がいっぱいあるので掃除が大変だ、とこぼしていらっしゃいました。

上の写真から最後までは伏見通りにある遊郭跡(赤線跡)です。
この通りは奇跡的に、現役の風俗店が一軒もありません(条例などによるのかもしれません)。
ですから、ゆっくり見て回れるんですよね。

遊郭趣味の総本山たるカストリ書房さんもこの通りにあります。
今、カストリ書房さんがあるところも建て替えられてしまってはいるけれども、もとは赤線があったところだと教えていただきました。

カストリ書房さんでは、吉原の地図を購入しました。
平成5年、昭和33年、昭和20年、大正12年、明治27年の吉原の遊郭の所在・屋号が一覧できる地図です。
税別2500円ぐらいするので、買うときはちょっと高いと思ったのですが、家に帰ってこの地図を見ていると、全然飽きません。
撮ってきた写真とストリートビューとこの地図を照らし合わせながら見ていると、時間が経つのを忘れてしまいますよ。

なお、この地図は店舗販売限定で通販はしていないそうです。
みなさんも、吉原に行ったら、ぜひカストリ書房さんで地図を入手してください。
オススメです。
ところで、上の写真の建物は、なんとなく満鉄のパシナ機関車を思い起こさせませんか?

吉原・行き方
現役の遊郭に行くのでしたら送迎があるようですが(吉原の中は送迎車だらけです)、遊郭跡に行くのでしたら、自力で行くしかありません。
東武あるいは東京メトロ浅草駅下車、東武浅草駅前バス停から池袋駅東口行きの都営バスに乗り、吉原大門バス停下車すぐです。
また、日比谷線入谷駅・三ノ輪駅から歩いても15分ほどです。
参考ウェブサイト:
浅草防犯安全協会(読み応えがあります)
http://www.yoshiwara.tv/main.html
吉原弁財天(悲しいエピソードが残っています。時間があったらぜひ訪ねてみてください)
http://yoshiwarajinja.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai00.html
第二桜荘(件の地図によると、「かおる」というお家だったところのようです)(2017年9月26日追記:カストリ書房さんによると元連れ込み旅館だそうです。2017年10月7〜9日にイベントがこちらで行われます!)
https://www.homes.co.jp/chintai/b-1182440025427/

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遊廓という言葉にドキッとしますがw、
いい写真ですね^^
いつも思うのですが、ワタクシは食べ物しか撮れなくて、うらやましいです。
また、おじゃまさせていただきます^^
その食べ物の写真がとても素晴らしいじゃないですかあ。
お料理をとてもおいしそうに撮影されているので(いや、もちろん、実際にとてもおいしいのだろうとは思いますが、さりげない普通のおかずですら、特別なお料理のようです)、感服しきりです。