2016年12月05日

2016年12月4日 東京都・台東区千束 吉原遊郭跡







吉原・ゆうらく正面


binariaのライブを見に行ったついでに、吉原を訪ねました。
人生初吉原です(笑)。
現役の風俗街はどうしても敷居が高いですよね。


東京吉原・助六


ぼくが行ったのは、午後一番だったのですが、すでに客引きの方々が手ぐすね引いて待っている状況だったので驚きました(今、気がついたのですが、日曜日だったから昼間でも稼ぎ時だったんでしょうね)。
とはいえ、彼らも紳士的で、しつこく声をかけてくる人はいませんでした。
まあ、カメラ持ってるし、こいつは目的が違う、と思ってくれたのかもしれません。


東京吉原・白菊


ただ、やっぱりじろじろじっくり見て回れるような雰囲気ではないのです。
明らかに警戒心を持ってこちらを見ている客引きの方もいます。
そんな時に役に立つのが、ストリートビューですよね。
ぼくも、あらかじめストリートビューで下見をして、見たいところは地図にしるしをつけておきました。


東京吉原・太閤


そのおかげで、わりあいスムーズに見て回れたのじゃないかと思います。
それでも、狭い道に客引きが何人もいるようなところはやはり通れませんでした。
そんな道に限って、ストリートビューで復習していたら、ピンとくるような店があったりするんですよね(涙)。


東京吉原・江戸町通り


下の写真は、ゆうらくというお店だったところです。
1枚目のカラー写真も同じところです。
木村聡先生の『赤線跡を歩く』にも掲載されていますね。
今回、たまたまこちらのご主人に少しお話を聞かせていただくことができました。


吉原・ゆうらく側面


この建物ができたのは、昭和22年だそうです。
そして、1枚目の写真で見ることができる、丹精込めた菊の鉢が置いてある棚のあるところ、あそこが遊郭当時は入口だったとのことでした。
部屋がいっぱいあるので掃除が大変だ、とこぼしていらっしゃいました。


東京吉原・黒潮


上の写真から最後までは伏見通りにある遊郭跡(赤線跡)です。
この通りは奇跡的に、現役の風俗店が一軒もありません(条例などによるのかもしれません)。
ですから、ゆっくり見て回れるんですよね。


東京吉原・マスミ


遊郭趣味の総本山たるカストリ書房さんもこの通りにあります。
今、カストリ書房さんがあるところも建て替えられてしまってはいるけれども、もとは赤線があったところだと教えていただきました。


東京吉原・親切


カストリ書房さんでは、吉原の地図を購入しました。
平成5年、昭和33年、昭和20年、大正12年、明治27年の吉原の遊郭の所在・屋号が一覧できる地図です。
税別2500円ぐらいするので、買うときはちょっと高いと思ったのですが、家に帰ってこの地図を見ていると、全然飽きません。
撮ってきた写真とストリートビューとこの地図を照らし合わせながら見ていると、時間が経つのを忘れてしまいますよ。


東京吉原・プリンセス


なお、この地図は店舗販売限定で通販はしていないそうです。
みなさんも、吉原に行ったら、ぜひカストリ書房さんで地図を入手してください。
オススメです。
ところで、上の写真の建物は、なんとなく満鉄のパシナ機関車を思い起こさせませんか?


東京吉原


吉原・行き方
現役の遊郭に行くのでしたら送迎があるようですが(吉原の中は送迎車だらけです)、遊郭跡に行くのでしたら、自力で行くしかありません。
東武あるいは東京メトロ浅草駅下車、東武浅草駅前バス停から池袋駅東口行きの都営バスに乗り、吉原大門バス停下車すぐです。
また、日比谷線入谷駅・三ノ輪駅から歩いても15分ほどです。




参考ウェブサイト:

浅草防犯安全協会(読み応えがあります)
http://www.yoshiwara.tv/main.html

吉原弁財天(悲しいエピソードが残っています。時間があったらぜひ訪ねてみてください)
http://yoshiwarajinja.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai00.html

第二桜荘(件の地図によると、「かおる」というお家だったところのようです)(2017年9月26日追記:カストリ書房さんによると元連れ込み旅館だそうです。2017年10月7〜9日にイベントがこちらで行われます!)
https://www.homes.co.jp/chintai/b-1182440025427/

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東京吉原・プリンセス標語
タグ:東京 建築 遊郭
posted by ahoujin at 21:43| Comment(2) | 遊郭(東京都)

2016年10月25日

2016年9月26日 東京都・墨田区墨田 玉の井赤線跡





玉の井駅(東向島駅)2


鳩の街から15分ぐらい歩くと、東武線のガードにたどり着きます。
ガードをくぐり、無残に切断された「けごん」号を横目にガード沿いを歩くと、東向島駅です。


玉の井赤線跡


東向島駅の旧名は玉ノ井駅。
東向島駅と名前を変えたのは昭和63年だそうですが、それから四半世紀が経った今でも、駅の看板には”旧玉ノ井駅”と記されています。
また、ここの駅の庇のアールといい、この地への東武鉄道の愛情を感じます。
東武鉄道のウエブサイトによると、そもそも玉ノ井という地名は、昔、代官がこの地に囲っていた愛妾の名前に由来するそうです。


玉の井赤線跡4


『ここもそういう家よ』
下の写真の建物は、地元の親切な奥さんが教えてくれました。
事前の情報をほとんど持っていなかっただけに、こういう親切がほんとうにありがたいです。


玉の井赤線跡3


その奥さんによると、ここ数年でカフェー建築はかなり姿を消してしまったそうです。
『前はたくさんの人が写真を撮りに来てたけど、(建物が減ってしまったので)最近は撮りに来る人も減ったねえ』
そうおっしゃってました。


玉の井赤線跡8


実際、この地域でも何か所か新築工事が行われていました。
そのうちの何軒かはカフェー建築だったのかもしれません。


玉の井赤線跡5


参考サイトにあげさせていただいた、北川すずさんという玉の井に住んでいた方(カフェーではなく、一般の民家ですが)の文章によると、家が古すぎて、家の中で寝ていても屋根の隙間から星が見えたことがあるそうです。


玉の井赤線跡6


外の人間としては残しておいてほしい古い建築物ですが、実際にそこに暮らしている方にとっては、そういうわけにはいかないということを改めて感じました。


玉の井赤線跡7


上の写真のお店は『スナック プリンス』と書いてありますが、なんと昭和28年頃の地図(前述の北川さんの文章に添付されている地図です)でも、『プリンス』という屋号です。
今は普通のスナックのようなので、ちょっと入ってみたい気もしますね。


玉の井赤線跡2


上の写真は、北川さんの地図によると、『憩』というお家があったところのようです。
下の写真は『春笑』というお家があったところでしょうか。


玉の井赤線跡・春笑

玉の井赤線跡地図

玉の井・行き方
東武鉄道東向島駅下車。
ガード沿いを北に向かってあるいて行くといろは通り。
その北側あたりが玉の井です。




参考ウェブサイト:

玉の井いろは通り商店街(この商店街もいい感じです)
http://www.sumida-showren.jp/street/29.html

墨田湯(トタン壁が素敵なお風呂屋さん)
http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-164

玉の井パラダイス(玉の井で暮らしていた方が書いた、実体験に基づく小説です)
http://www.ganbare-nougyoujin.org/new/report/tamanoi/001.html


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京成曳舟駅にて
タグ:東京 建築 遊郭
posted by ahoujin at 20:14| Comment(0) | 遊郭(東京都)

2016年10月18日

2016年9月26日 東京都・墨田区向島 鳩の街赤線跡





鳩の町赤線跡・バンコの扉


やなぎなぎさんライブ"color palette〜2016 Green〜"を見に東京へ行ったので、時間を見つけて鳩の街を訪ねてきました。
上の写真は、一見バンコ・デルムット・ソッコルソのアルバムジャケットのようですが、鳩の街にあるお家です。


東京鳩の街カフェー跡


例によって、帰宅してから調べて知ったのですが、この町が吉行淳之介の「原色の街」の舞台なのだそうです。
もう30年近く読んでいませんが、ひさしぶりに読みたくなりました。


東京鳩の街赤線跡


鳩の街は、東京の下町を強く感じさせる町でした。
朝の時間だったこともあるのでしょう。
細い路地を歩いていると、朝ごはんやお化粧の匂いが漂い、食器の音、兄弟げんかの声、テレビの天気予報の音声などが間近に聞こえてくるのです。


東京鳩の街タイルのある家


鳩の街には名古屋の八幡園遊郭などにあるような遊郭建築はありません。
いわゆるカフェー建築なのですね。
円柱がとてもおしゃれです。
家を建てるならこんな家がいいなあ。


東京鳩の街アールのある家


この町のお家たちも古くなってしまい、あちこちで建て替えが行われておりました。
細い路地のなかに突然今風のマンションがでてきたり。
現代を代表するスカイツリーが借景に見えるのも印象的でした。


東京鳩の街柱のある家


下の写真は、カフェー建築の美しさを世間に知らしめた木村聡先生の名著『赤線跡を歩く』にも登場したお家です。
「二つあった入口の跡が残っているお宅。」として紹介されています。


東京鳩の街扉が二つある家


下の写真のお家も、やはり同書で「鮮やかなブルーを基調にしている」と紹介されています。
写真がモノクロなのでわかりにくいのですが、円柱やひさし、腰板がブルーのタイルでおおわれているのです。
同書の発行が1998年なので、あの本の写真からも20年近い月日が経っているのですね。


東京鳩の街青い柱のある家


やはり20年の歳月により、このお家もリフォームがされて壁の質感が変わっています。
それでもブルーの円柱をはじめ元々の意匠を残していただいたことに感謝です。


東京鳩の街三好弥


鳩の街通り商店街入口の脇に、とんかつ三好弥さんがありました。
三好弥さん発祥の地は愛知県だそうです。
愛知県民としてはちょっとうれしいかも。


東京鳩の街地図


鳩の街・行き方
京成曳舟駅から東向島一丁目の鳩の街商店街入口まで徒歩10分ぐらい。
ぼくは前夜に泊まった浅草六丁目のホテルから徒歩で行きましたが30分はかからなかったと思います。



参考ウェブサイト:

晴れときどき三好弥(このサイトで閉店とされている東向島の三好弥さんと上の三好弥さんは違うようです。謎が深まります)
http://blog.livedoor.jp/tokyo3448/

こぐま(今回は開店時間前だったので入れませんでしたが、次は絶対に行きたい!外見見るだけでも素敵です)
http://www.ko-gu-ma.com/

花街ノスタルジア(2002年、2010〜2013年の鳩の街の写真が見られます)
http://furo1010.blog.fc2.com/blog-entry-83.html

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鳩の町商店街
タグ:東京 建築 遊郭
posted by ahoujin at 17:35| Comment(2) | 遊郭(東京都)