2017年12月24日

愛知県・蒲郡市三谷町 三谷歓楽荘赤線(遊郭)跡







三谷・貸席伊奈吉


三河三谷と言うと、温泉街、そして、廃墟サイトの定番だった巨大廃墟ホテル「蒲郡ふきぬき観光ホテル」のイメージが強いのではないでしょうか。
もっとも、今はそのふきぬきも解体されてしまい、ホテル名を刻んだ石看板が残るだけになってしまいました。


三谷温泉・あい


そのふきぬきの近くには、かつてロープウェーの駅があり、プラネタリウム(年度不詳の地図ではプロネタリウムと表記)がありました。
そのプラネタリウムが閉鎖後、大秘殿という秘宝館のようなものになり、今はその大秘殿も廃墟になっています。


三谷温泉・玉家


そんなこんなで、ちょっとさびしげな三谷の町ですが、ひとたび南に目を転じればそこには昔日と変わらずにキラキラ光る海がものしずかに広がっており、なぜか安心させられるのでした。


三谷・松葉通り


さて、三谷には歓楽荘という特殊カフェーの組合がありました。
『愛知県警察史』という本によりますと、歓楽荘は蒲郡歓楽荘、三谷歓楽荘、形原歓楽荘と3ケ所あったように書いてありますが、実際はどうだったのでしょう。


三谷・金平


ぼく個人としては、歓楽荘自体はひとつの組合だったのだけれども、あまりに範囲が広すぎるので、管理の都合上警察では三つに分類していたのではないかという仮説を立てています。
下の写真は特殊カフェー『寿美吉』さんだったと思われるお家です。


三谷・寿美吉


下の写真に写っている道は往時は川でした。
すぐそばの松葉通り(国道23号線)と交わる処には東橋という橋がありましたが、今は跡形もありません。
この川の左側には『一富士』、『鶴亀』、そして右側には特殊カフェー『志乃夫』がありました。


三谷・志乃夫・鶴亀


下の写真は川から少し東に入ったあたり。
道の左側に特殊カフェー『いろは』さんがありました。
近くに、特殊カフェー『稲屋』さんもあったようです。


三谷・いろは・稲屋


トップのカラー写真は、貸席『伊奈吉』というお店です。うっすらと「貸」の字が読めますね。
この『伊奈吉』の並びにあるのが下の写真、のこぎり屋根の青柳アパートです。
そう、この屋根でおわかりのように、かつては青柳織物工場という工場でした。


三谷・青柳織物工場


佇まいが素敵な青柳旅館の向かいにある大衆食堂で昼食をいただきました。
以前は、この食堂の裏手の方に検番があったため、芸者さんもこの食堂に食べに来ていたそうですよ。
なお、下の写真は『一楽』さんだったお家です。


三谷・一楽


三谷の特殊カフェー(一部)
       屋号    所在地
       玉家    一舗
       銀泉    二舗
       志乃夫   二舗
       稲屋    東前
       いろは   東前
       寿美吉   東前
       寸楽    東前


三谷・豆タイルの家


三谷・行き方
JR東海道本線三河三谷駅下車、駅前通りを南下、国道23号線を左折。徒歩15分ぐらい。
またはJR東海道本線蒲郡駅下車、名鉄東部バス・ラグーナ線で乃木公園口下車。乗車時間は10分ぐらいです(本数が少ないので注意してください)。


三谷・地図


参考ウェブサイト:

過去の棲家(更新されている頃は夢中で見ていました。もちろんふきぬきもあります!)
http://kakonosumika.fc2web.com/

under zero(詳しくロープウェーのことが!)
http://underzero.net/html/tz/tz_568_1.htm

はまにーのブログ(青柳旅館さん宿泊のレポがあります)
https://ameblo.jp/hama2189/entry-10718617827.html


三谷・青柳旅館


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三谷・青い戸袋の家
(2017年9月26日、12月19日)
posted by ahoujin at 23:16| Comment(2) | 遊郭(愛知県)

2017年12月18日

2017年11月20日 愛知県・一宮市松井町 松栄新町赤線(遊郭)跡






一宮松栄新町地図


上の写真は、1959年当時の松栄新町の住宅地図です。
売春防止法が前年に施行されていますが、この時点では特殊飲食店当時の屋号のお店が多いようです。
赤く囲ったのが、特殊飲食店だったと考えられるお家です。
狭い範囲にぎっしりとお店が並んでいたことがよくわかりますよね。


一宮松栄新町・菊屋、有明


もっとも、赤く囲んでいないから特殊飲食店ではなかったというわけではありません。
1955年頃、ここ松栄新町にあった特殊飲食店は18軒でした。
一方、赤く囲んだお家は15軒ですから、囲んでいない家のうち3軒は特殊飲食店だったはずです。


一宮松栄新町・一福、一色堂


なんて、涼しい顔してもっともらしいことを書いていますが、実は松栄新町の所在場所を調べるのはちょっと大変でした。
一宮市松井町に松栄新町という赤線があったことはわかっていたのですが、松井町というのが現存しないのですね。
その上、ネットでも松井町ではほとんどヒットしませんし、たまにヒットしてもその場所までは特定できません。


一宮・松栄新町全景


そんな時に、一宮市の連区について書いたサイトで松井町の名前を見つけたのです。
連区という言葉は初めて知ったのですが、町内会の上部組織みたいなものなのでしょうか?
ともあれ、その連区のサイトで松井町が貴船連区に所属している(た?)ことが判明、あとはひたすら貴船連区にあたる場所のグーグルマップとストリートビュー、それに住宅地図を潰してやっと見つけたのでした。
われながらお疲れ様です(笑)。


一宮松栄新町・日の出、若葉


さて、現在の松栄新町です。
知らずに来たら、近年できた建売住宅街だと思ってしまうかもしれませんね。
でも、それにしてはトタンが多用されすぎていることにすぐ気がつくことでしょう。


一宮松栄新町・SUWARO


この松栄新町で、今でも異彩を放っているのが上の写真のお店。
バーSUWAROです。
SWALLOWではないのですね。
もしかしたら、諏訪楼なのかもしれません。
ちなみに、ストビューでは、「BAR スワロー」という袖看板を見ることができます。


一宮松栄新町・SUWARO扉


なお、念のためにつけくわえますと、松栄新町は店の数は多いですが、通り抜けるのに1分もかからないような狭さなので、花岡園のついでに寄るぐらいでちょうどいいですよ。


一宮・松栄新町SWAROU


下は有名な、ウバ車ビル。
これを見ると、一宮の町に来たんだなと実感しますね。
ツイッターで写真はよく見ていたのですが、実物を見るのは初めてだったので、感無量でした。
一階の営業していなそうなテナントも渋いです。


一宮・ウバ車ビル


松栄新町・行き方
名鉄本線名鉄一宮駅・JR東海道本線尾張一宮駅下車。徒歩20分程度。
東口から出て真清田神社に向かいます。
真清田神社についたら、反時計回りに外周に沿って歩いて行けばOK
(下の地図で赤丸がついているのが松栄新町です)。


一宮松栄新町新地図


参考ウェブサイト:

伊藤ウバ車店(泣く子も黙る伊藤ウバ車店の公式サイト。店長さんは大正生まれだそうです)
http://138.iinaa.net/

ザ・ルーモァバーガー(有名なハンバーガー屋さんのようです)
https://tabelog.com/aichi/A2302/A230201/23041538/

一宮モーニングエンジェルス・喫茶アールグレー(松栄新町でモーニングを食べるならこちら!)
http://138morningangels.blogspot.jp/2015/11/blog-post_7.html


一宮・松栄新町の草


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一宮・BARスワロー


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一宮松栄新町に向かう


posted by ahoujin at 19:55| Comment(0) | 遊郭(愛知県)

2017年12月03日

2017年7月10日,11月9,13日 愛知県・半田市浜田他 清娯園赤線(遊郭)跡







清娯園・一福


特殊カフェ―の痕跡を求めて、半田の町をさまよってきました。
半田にあった赤線は清娯園。
こう書くと、そういう場所があったかのようです。
しかし、実際に歩いてみるとわかりますが、半田の特殊カフェーはあまりにも広い範囲に存在していました。


半田・千もと


思うに、愛知における赤線の名称は場所を指す場合もあったのでしょうが、あくまでも組合の名称なのではないでしょうか。
実際、赤線の在りし日を記憶している方でも○○園のような名前は聞いたことが無いという人も多いのです。


半田・銀星パーマ


さて、御託はさておき、半田を歩きます。
JR武豊線半田駅を降りて大股の地下道をくぐり駅の反対側へ。
あ、大股は地名です。
大股で歩いたわけじゃないんですよ。


清娯園・東映大映五月


この「大股」という地名は今ではこの地下道と公園ぐらいにしか残っていないようですが、往時は「南大股」というところに、置屋5軒、特殊カフェー3軒がありました。
そうそう、清娯園組合の事務局も南大股にありました。
上の写真が南大股の『五月』があっただろうあたり。
なお、このあたりには映画館も並んでいました。
往時は華やかだったんでしょうね。


清娯園・菊屋


ひたすら南下し、駅でいうと成岩にあった、『菊屋』と『玉寿司』。
上の写真のあたり、今は「王番」さん、「水累咲」さんがあるあたりに『菊屋』さんはあったようです。
『玉寿司』さんは、この裏の住宅街にありました。
ただ、既に建て替えられて現代的な民家になってしまっていました。


半田・トタン民家


こんどは県道を北東へ。
武豊線の踏切を渡り横道に入ったところに『今里』と『三日月』があったようです。
下の写真は『三日月』があったあたりです。
なお、トップのカラー写真の一福旅館はこの『三日月』の前の道を北に進んだところにあります。


清娯園・三日月


下の写真は、思案橋。
思案橋という橋は全国に分布していますが、半田にもあったんですね。
街灯があるあたりには、戦前にカフェー『高砂』があったようです。


清娯園・思案橋


半田の駅を北に進んだところにある「喫茶マニアナ」。
この店で昼食をいただきました。
半田の町は昭和30年代に大幅に町名地番が変わってしまったのでわかりにくいのですが、この「喫茶マニアナ」がある東天王町2丁目12は昔の住所で言うと、山崎54にあたります。


清娯園・福寿跡


そして、その山崎54にあったのが、『福寿』でした。
そういうわけで、おおいに期待して「喫茶マニアナ」には入店したわけですが、今の建物は1970年の建築だそうです。残念。


清娯園・千歳


上の写真のあたりには『千歳』がありました。
近所の方に聞いたところでは、下の写真の場所が『千歳』だということでしたが、複数の出版社の住宅地図を見る限り記憶違いの可能性があります。
確かに、こちらの建物のほうが”らしい”雰囲気はあるのですけれどね。


半田・少数説


『明月』、『おふね』はこの『千歳』より少し北にあったと思われます。
ストリートビューで、やや怪しい建物があったので、勇んで現地まで行きましたが、そこにあったのは、まだ塗装の匂いがしそうな新築の建物でした・・・


半田・パチンコフクタヤ


半田の特殊カフェー 
       屋号    所在地
       菊屋    中瀬古
       玉寿司   中瀬古
       三日月   浜田
       今里    浜田
       歌仙    山方新田
       宮寿家   荒古
       お染    南大股
       

清娯園・お染


       美喜家   南大股
       君福    名切
       五月    南大股
       千歳    北大股
       明月    堀崎
       おふね   堀崎
       福寿    山崎
       香取    北條
       清娯園組合 南大股 


半田・清娯園


半田・行き方
JR東海道本線大府駅でJR武豊線に乗り換え(名古屋方面からの直通列車もあり)、半田駅下車。ただし、武豊線はほぼ30分に1本しかありません。
多少、歩く距離が増えるものの、名鉄河和線知多半田駅下車が便利です。
なお、半田の町は公衆便所が少ない印象です。
行けるときに行っておきましょう。


半田・春扇楼末廣


参考ウェブサイト:

半田市観光協会ブログ(春扇楼末廣さんの内部の写真があります)
https://ameblo.jp/handa-kankou/entry-11785507296.html

半田の轍(片山一三さんが書かれた本です。まだ本自体は読めていないのですが、付録の戦前の半田の地図のみ拝見しました。戦前のカフェーの場所はこの地図で調べました)
http://www.ichiryusha.com/book/index.php?main_page=product_info&cPath=20&products_id=9

ご近所さんの憩いの場王番(王番さんを紹介しています)
http://yuraku-group.jp/sanpo/ouban/


半田・ダイヤバー










半田


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半田・井筒


posted by ahoujin at 14:16| Comment(4) | 遊郭(愛知県)

2017年11月29日

2017年11月29日 愛知県・刈谷市刈谷字八丁南裏他 亀豊園赤線(遊郭)跡







刈谷・西日を浴びるマーケット


刈谷の赤線、亀豊園は七軒で構成されていたとものの本には書いてあります。
そのうちの一軒と同じ屋号、同じ住所の旅館を写真に収めていたところ、こちらに向かって歩いていらっしゃった上品な女性と目が合いました。
ぼくが挨拶すると、とても優しい感じの挨拶がかえってきました。


刈谷・出会った路地


この人なら大丈夫かな、と思い切って尋ねます。
『この×××旅館はかつて特飲だった×××さんでしょうか?』
しまった、特飲という言葉は一般的じゃないな、と思いましたが、至極あっさりと、
『そうですよ』との返事。
『この建物は当時のものでしょうか』とぼく。
『いいえ、この建物は昭和34年に、はじめから旅館として新築しましたよ』と女性。
『特飲の時は、下がり松(松坂町)の方にありましたから』。
やけに詳しいな…と思ったぼくの気持ちを見透かしたように、女性がおっしゃいました。
『私、×××の娘です』。


刈谷・タイルのある家


『もう、何もありませんよ』
女性はそう言いながら、特飲時代の×××さんがあった松坂町の場所を教えてくれました。
行って見ましたが、やはり、何もありません。
のどかに川が流れているばかりでした。


刈谷・刈谷映劇、友楽


昔、刈谷の中心は刈谷市駅のあたりでした。
映画館も三館ありました。
そのうちのひとつ、刈谷映劇と、特飲・友楽があった土地に建っているのが上の写真のマンションだそうです。


刈谷・友楽不動産


なお、友楽さんは不動産屋に転業されたとのことでした。
他のお店では、特飲・初文さんと同名のバー初文というお店が昭和38年の地図では刈谷駅近くに見受けられますが、同じ店が移転したものかどうかは不明です。


刈谷・上天温泉


トップ画のカラー写真の辺りは、昭和20年代にマーケットがあった場所です。
今にも倒壊しそうな…というより、すでに半壊している建物もあったりします。
鑑札の残っているお店もちらほら。


刈谷・マーケット


そんな中にバー白夜があります(この店は特飲では無いと思います。たぶん)。
もともとはバーですが今は喫茶店のようなお店で、モーニングとランチのみの営業です。
『友達しか来ない店』だそうで、新規のお客さんは少ないとのこと。


刈谷・白夜


といっても、一見さんお断りというわけではもちろん無く、立地柄なのか、人が来ないだけのようです。
刈谷散策の際にはぜひ、こちらでランチをいかがでしょう?
おいしかったですよ!
なお、白夜のママは15年前にここに来たそうなので、昔のことはご存じありませんので、念のため。


刈谷・刈谷浴場


参考ウェブサイト:

映画館巡り タイムスリップの旅は刈谷映劇からハジマル。(なんと、刈谷映劇が実家の方です)
https://4travel.jp/travelogue/10098173

刈谷浴場(刈谷浴場の内部の写真が!)
http://heartland.geocities.jp/nagoyasento/other/kariya.html

友楽不動産(公式サイトです♪)
http://you-raku.co.jp/


刈谷・地図


刈谷・八丁南裏辺り・行き方
名鉄三河線刈谷市駅下車。徒歩5分。
又は、JR東海道線刈谷駅下車徒歩15分ていど。

バー白夜・行き方
名鉄三河線刈谷市駅下車。駅前から大通りを北西に進み、刈谷市駅北交差点を右折。
セブンイレブンの看板と保育園の間の細い道を左折してすぐ。徒歩5分程度。


刈谷・セビリアの理髪師


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刈谷・下り松川付近を行く名鉄電車

posted by ahoujin at 01:20| Comment(0) | 遊郭(愛知県)